上野公園といえば、東京屈指の桜の名所。
これは疑う余地のない共通認識だが、実は梅も密かに咲いていることをご存知だろうか。
今回紹介するのは、上野公園の中にある花園稲荷神社・五條天神社。

境内には立派な梅の木が咲き乱れており、まさに梅の花園だ。
湯島天神からは歩いて15分ほどと徒歩圏内なので、”ハシゴ観梅”散歩としてもおすすめ。
上野に立ち寄ったついでにぜひ訪れてほしい台東区随一の梅の名所を紹介していく。
住所:上野公園4-17
営業時間:午前6時〜午後5時
アクセス:上野駅 徒歩3分/京成上野駅 徒歩3分
上野駅から徒歩5分。穴場の名所へ向かう

上野駅の上野公園口から歩を進め、今回の目的地である「花園稲荷神社」と「五條天神社」へと向かう。
上野公園といえば桜の名所として広く知られているが、実は梅の花を楽しめるスポットでもある。
この二社は、さくら通りと不忍池の間に位置し、個人的にお気に入りの名所である。
花園稲荷神社と五條天神社
花園稲荷神社は、古くから上野の地に鎮座する神社である。
かつては「忍岡稲荷」とも呼ばれ、石窟に祀られていたことから「穴稲荷」とも称された。
幕末の戦火により大きな被害を受けたが、明治時代に再興され、現在の「花園稲荷神社」となった。
その隣に鎮座する五條天神社は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が景行天皇の時代に創建したと伝わる、由緒ある神社である。
長い歴史の中で何度も遷座を繰り返し、最終的に花園稲荷神社の隣に落ち着いた。
幾重にも連なる鳥居の先には…

さくら通りから鳥居をくぐり、神社へと向かう。
実はここは裏参道であり、本来の表参道は不忍池側から忍坂を上がる道にある。
しかし、この裏参道の鳥居が幾重にも連なる光景は、写真映えするスポットとして人気が高い。
朱色の鳥居を抜け、稲荷坂を下ると社殿が見えてくる。その瞬間、ふわりと梅の香りが漂った。

境内には階段が多く、高低差のある地形に社殿が建てられている。
東京の地形図を見ても、この神社がちょうど高台と低地の境界に位置していることがわかる。
この高低差を活かした梅の鑑賞が、この神社の隠れた魅力である。
階段の上から眺めると、ちょうど目線の高さで梅を鑑賞することができる。
境内にはさまざまな種類の梅が咲き誇っていた。

高くそびえる梅の木、低い位置で可憐に咲く梅、そして植木鉢のような容器に咲く小ぶりな梅。
それぞれが異なる表情を見せ、社殿とともに美しい構図を作り出している。
梅の名所としては意外に知られていない花園稲荷神社・五條天神社だが、今回訪れてみて、その魅力を存分に感じることができた。
上野公園といえば桜のイメージが強いが、春の訪れをいち早く告げる梅もまた、美しく魅力的である。


コメント