一つ星 (★):近くに訪れたら行く価値のある、優れた名所
2025年9月19日(金)、春海橋公園遊歩道が豊洲と晴海を繋ぐ遊歩道として供用を開始した
この遊歩道は元々「東京都港湾局専用線晴海線」が通る鉄道橋だったが、平成元年に晴海線が廃線となってからは放置されていた
歴史的に価値の高い建造物である旧晴海鉄道橋を残しつつ周辺地域の回遊性を高め、夜はライトアップすることで臨海部の新たな観光資源になることが期待される

この記事では、春海橋公園遊歩道に取材してきた現地レポートをお届けする
遊歩道を渡れば、臨港鉄道の歴史を体感することができる、まさに「渡る臨港鉄道博物館」と感じた
その理由は2つあるのだが、記事の中で紹介していく
遊歩道は鉄道橋だった頃の名残を多く残しているので、この記事ではその観点で遊歩道をレポートしていく
なお、春海橋公園遊歩道の歴史や概要、遊歩道化の経緯などは上記の記事にて詳しく解説している
生まれ変わった春海橋公園遊歩道の全体像

春海橋公園遊歩道は長さ約190m、中央のグリーンのアーチ部分は長さ約60mとなっている
幅は正確に測定していないが、人が4列ほどで歩くことができるくらいの長さがある
蘇ったアーチの青緑

遊歩道化の目玉の一つは、なんといっても映えるアーチ部分の青緑色だろう
これは鉄道橋だった往時の色彩を復元したのだという
工事途中の写真を見れば一目瞭然だが、つい最近まで錆びたような焦茶色が塗装されたことで一気に華やかになっている

隣接する「春海橋」からは、アーチ部分を真横から見ることができる
なお、旧晴海鉄道橋は鉄道橋として日本で初めてローゼ橋を採用している
このアーチ部分は旧晴海鉄道橋のシンボルともいえるものなのだ
臨港鉄道を今に伝える解説板

遊歩道の橋端には臨港鉄道について解説したボードが建てられている(晴海側・豊洲側ともに共通)



私がこの遊歩道を「渡る臨港鉄道博物館」と表現した理由の一つ目がこれだ
この地で蒸気機関車が通っていたことなど、ほとんどの人は知らないことだろう
かつて存在した臨港鉄道の歴史や功績を今に伝える役割を、新たな遊歩道の供用を通して果たしている



また、往時に運行していた電車に関する貴重な資料なども解説されてある
廃線好き・鉄道好きが楽しめる解説が盛りだくさんだ
往時の鉄道橋の名残を存分に活かした設計

ここからは、実際に遊歩道を渡り詳細を見ていく
運河を渡る橋ならではの4本のレール
まず特筆すべきは、地面に延々と敷かれたレールだ
これは歩く人に鉄道遺産であることを感じてもらいながら、歴史的価値も示せるように整備されたものだ

バリアフリー化を実現するため、レールを残しつつ床を平らにするように調整するのが大変だったらしい
おかげで、遊歩道をベビーカーで通る人を見かけることができた

なお、レールは工事途中において資材運搬用トロッコとして活用されていたという
旧晴海鉄道橋のレール最後の仕事だったと思うと感慨深い

なお、旧晴海鉄道橋のレールは4本あることにお気づきだろうか
外側の2本が通常の走行用、内側は脱線防止用のレールとなっている
運河を渡る橋は万が一脱線すると海に落ちる危険性があるため、脱線防止用の護輪軌条を設置しているというわけだ
線路を覗けるガラス板

床面にはガラス床を要所に設置している
ガラス床からは橋の構造が透けて見ることができ、橋の歴史を体験することができる

まさに「渡る臨港鉄道博物館」である理由の2つ目がこれだ
実際に渡ることで往時の鉄道橋としての姿を知ることができる、”体験型”の展示物だと感じた
発展した東京湾を一望できる絶景

遊歩道の途中には、ガラス床のバルコニーが設置されている
橋から突き出した設計になっているので、通行人の邪魔になることなく東京湾を眺めることができる

左手にはららぽーと豊洲、中央右手には晴海大橋、そして右奥にはレインボーブリッジを望むことができる
まとめ

いかがだっただろうか
個人的には、遊歩道のすぐ横に架かる春海橋でトラックが頻繁に行き来していた姿が印象に残った
というのも、臨港鉄道は物流の中心が鉄道からトラックに移り変わったことで廃止になったのだ
鉄道橋としての役割は終えたが、豊洲と晴海を繋ぎベイエリアの魅力を高めてくれることを期待させてくれる、そんな遊歩道だった
旧晴海鉄道橋の歴史や背景、概要について上記の記事で詳しく解説している
ぜひ併せてご覧ください
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