【次世代操船システムHARMO】まるで将軍気分…水辺から浜離宮恩賜庭園を眺めるクルーズが最高だった

まるで将軍気分…

ヤマハ発動機が開発する、次世代操船システム「HARMO」を搭載した
小型電動船が期間限定で運行された

次世代操船システム「HARMO」

ルートは竹芝から浜離宮恩賜庭園まで

浜離宮の景色を眺めながら、静かで優雅なクルーズとなっている

船から見る浜離宮は、陸を歩いていては気づかない数々の発見があった

今回は、電気で動くというEV船に乗船した感想、そして水辺から見る浜離宮について
レビューしていく

EV船「HARMO」

「HARMO」は、コロナ禍で近場のレジャー需要が増加しボートの販売が伸びていた折、
電動モーターを動力とする環境に配慮された船として販売された

1番の特徴は、なんと言っても「電気」を動力としていることで、
従来のガソリンを動力とする船と比べ、環境に優しくなっている

さらに、EV船の特筆すべき点として走行音が静かなのも挙げられる

今回乗船してみたが、確かに船とは思えないほど静かだった

どれくらいかというと、今回のクルーズは音声ガイド付きだったのだが、
スピーカーから流れる声を十分に聞き取れるほどだった

今回は観光メインなので、スピードは歩くほどの速さ(時速約5km)だった

揺れは驚くほどなく、乗り物酔いしやすい筆者でも全く苦にならなかった

だが、これはEV船の性能というより、浜離宮近辺の穏やかな波の環境によるところが
大きいと考えられる

船内は大体15人ほど乗船できそうなほどの広さ

船内

椅子はクルーズ船ということもありフカフカで、座り心地は最高だった

ただ、雨の日は走行できないらしく、乗船した日も曇り空でギリギリだったという

浜離宮クルーズ

ここからはクルーズの模様を紹介していく

浜松町駅から徒歩10分ほどのところにある「ウォーターズ竹芝」から乗船する

既に目の前には木が生い茂っている浜離宮が見えている

出発直後の船から見た浜離宮

今回のクルーズは、浜離宮庭園の富士見山辺りから将軍お上がり場辺りまでを航行するルートとなっている

船が出航してまず気づいたのは、浜離宮の土台部分が石垣で作られていたことだ

これは庭園の上を歩いていたらまず気づくことはできなかっただろう、驚きの発見だった

土台部分は石垣で作られていることがわかる

続いて「横堀水門」が見えてきた

ここは、海水の池である「潮入の池」の水の出入りを調節する役目を果たし、
東京湾の水位によって水門を開閉しているという

横堀水門

その隣には「新樋の口山」がそびえる

ここの山頂からはお台場やレインボーブリッジなど臨海副都心を望むことができ、
往時はなんと房総半島も見渡せたという

さらに進むと、石垣が一部階段のようになっている場所が見える

これが、「将軍お上がり場」だ

将軍お上がり場

これは名前の通り、歴代将軍が船で着岸する際に上陸する場所となっている

かつて15代将軍徳川慶喜が鳥羽伏見の戦いで敗れ大坂から逃れた際も、ここから上陸したという

残念ながら今は上陸禁止となっているが、将軍お上がり場の辺りの角を左に曲がった場所が、現在の浜離宮の船着場となっている

船からそのまま浜離宮へ上陸してこのクルーズは終了となっており、まるで将軍気分を味わうことができるイベントだった

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